睡眠は人間にとって、人生の３分の１を占める休息の時間です。　この睡眠の障害は、大きな苦しみのひとつとして、古くから人間を悩ませてきました。
成人や老人の不眠症はもとより、小児の夢遊病など睡眠障害は年齢を問わずに出現します。

最近では、不眠だけではなく過眠も重要視されるようになりました。　昼間の目覚めておくべき時に生じる眠気や居眠りが、交通事故や産業事故の原因となり、本人だけでなく、社会全体に大きな損害を与える危険性が指摘されているのです。

近年、睡眠の仕組みや各種の睡眠障害の原因、治療についての研究がすすみ、アメリカでは３５０以上の病院に睡眠障害治療センターが設けられ活躍しています。

ところが、日本に於いては、そのような睡眠障害治療センターは全国にわずか数ヶ所にすぎません。

平成 11 年 3 月に高知県 （ 四国 ） ではじめての 「 睡眠専門外来 」 を開設し、平成15 年 9 月には、中四国で唯一の 日本睡眠学会認定医療機関 の指定を受けることができました。

当院では、この指定を受けたことを契機に、新病棟にて施設の拡充を行い、
平成 16 年 4 月より 「 睡眠専門外来 」 を 「 睡眠医療センター 」 と改めて再出発しました。

今後とも、睡眠障害で悩んでいる多くの方々の診断・治療を実施し、他の医療機関とも連携を密にして、さらに質の高い医療を提供できるよう努力していきたいと考えています。